今日2020年1月20日は大寒(だいかん)と呼ばれる日。
大寒とは日のことでもありますが、2020年で言うと1月20日〜2月3日までの15日間の期間のことでもあります。
(その年によって多少変動があります)
今日はそんな大寒についての東洋医学的な過ごし方をまとめてみました。
大寒とは?
冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也 (暦便覧より)
1年の中で寒さがピークになる頃。
それと同時に春への準備段階でもある時期。
大寒は、二十四節気の1つで1年の最後の節気になります。
二十四節気とは、もともとは中国で作られた暦で1年を24当分してそれぞれに名前を付けたものです。
寒中見舞いなんて習慣もありますが、大寒の1つ前の二十四節気の小寒(しょうかん)から大寒の間に出す挨拶状を寒中見舞いといいます。
この期間は『寒の内』といって、小寒の日を『寒の入り』、大寒の期間の最後の日を『寒の明け』といいます。
大寒の季節は?
大寒の期間、季節は何かというと土用の期間になります。
土用の期間は立春、立夏、立秋、立冬の前約18日間を指していて、年4回あります。
2020年の冬の土用の期間は1月18日〜2月3日。
2月4日は立春なので、大寒はまさに春への準備期間となるわけです。
大寒の気は?
ここでいう“気”とは東洋医学で使われる陰の気、陽の気のことです。
この2つは1年を通してそれぞれ増えたり減ったりしながらお互いバランスをとっています。
春分で陰の気と陽の気はちょうど同じ量になって、夏至で陽の気がMAXに。
そこから陰の気が少しずつ入り込んできて、秋分でまた陰の気と陽の気が同じ量になって、冬至で陰の気がMAXに。
そこから陽の気が少しずつ入り込んできて…
その繰り返しです。
大寒は、冬至から約30日後。
ちょうど少しずつ少しずつ陽の気が入り込んでくる時期になります。
天人合一(てんじんごういつ)
東洋医学に天人合一という言葉があります。
これは簡単に言うと、自然界と私たちの身体は一緒ですよ。ということ。
自然界で起きていることが、私たちの身体の中にも起きる。
だから、私も自然界の変化にそっと寄り添ってバランスをとっていきましょうね。ということ。
大寒の過ごし方
これらの事を踏まえて、大寒の過ごし方をお伝えします。
①寒さ
寒さが1番厳しい時期。
まだまだ冷えは禁物です。
温かい食べ物飲み物を口にして、3つの首(首、手首、足首)を温めて冷やさないようにしましょう。
②陽の気
自然界では、陽の気がすでに入り込んできていてこれからどんどん増してくる時期。
なので、私たちの身体にも陽の気を取り入れてあげましょう。
簡単なのは、太陽の陽を浴びること。
この時期、地域によっては雪ばかりや曇りがちな日が続くこともあると思いますが、天気のいい日は是非外に出て太陽の陽から陽の気を取り入れてみてください。
外に出るのはちょっと…な方は窓越しでもいいですよ。
③土用
大寒は土用の期間になります。
土用の期間は、東洋医学的に胃腸に気をつけてくださいねという時期になります。
土用の過ごし方については土用とは?東洋医学からみる土用の過ごし方 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作りに詳しく書いてます。
④大寒の卵
大寒の日に産まれた卵は“大寒卵”といって昔から重宝されてきました。
寒い時期はなかなか卵が産まれないそうで、だから貴重だと重宝されたそうです。
そして、そんな寒い時期にも負けずに産まれた卵は栄養がたっぷりで強運がついていると考えられてきました。
そこから、大寒に産まれた卵を食べると1年健康で過ごせると言われたり、金運が上がると言われています。
食べなきゃ!笑
最後に
寒い中にも少しずつ春の準備は始まっています。
私たちも自然の変化に合わせながら寄り添いながら、心と身体を養生をして、始まりの季節である春のスタートダッシュをスムーズにできるようにしましょう。