2020年1月6日は小寒(しょうかん)と呼ばれる日。
小寒とはこの日を指すことでもありますが、2020年で言うと1月6日〜1月19日までの14日間の期間のことでもあります。
(その年によって多少変動があります)
今日はそんな小寒についてと東洋医学からみた小寒の過ごし方をまとめてみました。
小寒とは?
冬至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也 (暦便覧より)
寒さが厳しくなり始める頃。
小寒とは、二十四節気の1つになります。
二十四節気とは、もともとは中国で作られた暦で1年を24当分してそれぞれに名前を付けたものです。
小寒の日を『寒の入り』、小寒の次の大寒(だいかん)と合わせた期間を『寒の内』といいます。
この期間に出す挨拶状を寒中見舞いと言います。
要するに、小寒と大寒の期間は“寒”
寒い寒い時期ということです。
そしてそんな寒い時期の始まりが小寒。
そんなイメージです。
小寒の時期は身体はどうなる?
寒い寒い時期。
身体は自然と丸まってじっとしていたくなります。
それと同じように身体の巡りも悪くなりがちになる時期です。
そして寒い時期は寒さの邪気(寒邪)に要注意です。
寒邪に身体が侵されると、身体の熱が奪われてさらに身体の巡りが悪くなって冷えてしまいます。
冷えだけで済めばいいですが、冬の時期はそれが進むと腰や関節が痛んだり泌尿器系の不調が出てきやすくなると言われています。
小寒の過ごし方
じゃあどうすればいいの?
ここからは寒い小寒の時期の過ごし方をお伝えします。
①冷え対策
身体が冷える時期なので、とにかく冷え対策。
足首を温める
湯船につかる
温かいものを口にする
あとは腰をカイロで温めたり腹巻をしたり…
私のお気に入りはこれ↓
足先が冷える場合は八風(はっぷう)というツボもオススメです。
場所は足の指と指の間の水かき部分。
ここを手の親指と人差し指でぐぐっと5秒くらいつまんで刺激してあげてください。
足先に血が巡ってくる感じが分かると思います。
ちなみに私はお風呂で毎日つまんでます。
お風呂でなくても気付いたらつまんでます。
そしてこの八風、実は手にもあります!
足と同じように手の指と指の水かき部分ですが、手が冷たくてどうしようもない時に是非つまんでみてください☆
八風はお灸をするのもオススメです。
ただ一気に両足で8ヶ所お灸をすると、熱くなりすぎる場合もあるので、弱めのお灸から試してみるとか様子を見ながらやってみてください。
じんわり気持ちいいです。
②巡り
滞りがちな巡りをよくするのは、ストレッチやヨガのような身体をぐーっと伸ばす運動がオススメです。
マッサージもいいと思います。
マッサージなんてうまくできないわという方は、薄めのタオルで太ももやふくらはぎ、腕などを擦ってあげましょう。
寒風摩擦なイメージ!
こんなのでも身体の中は巡ってきます。
③気
東洋医学で良く使われる“気・血・水”
この3つの要素が身体の中でバランスを取りながら巡っていると考えられていますが、その中で“気”はエネルギーを表します。
エネルギーとは熱のことです。
“気”=エネルギー=熱がたくさんあると温まるわけです。
なので、寒く冷えるこの時期は、“気”(エネルギー)を補ってあげることも大切です。
米類や芋類や豆類は気を補う食材と言われています。
朝ごはんをパンじゃなくてご飯にしてみるとか、この時期は積極的に摂りたいですね。
その他“気”を補う方法については【やる気up】東洋医学的☆やる気を湧き出させる方法 - 薬剤師&鍼灸師がコーディネートする“なりたい私”の基礎作りをご覧ください。
逆に“気”を消耗してしまう事を避けるのも大切な時期です。
・熱めのお湯で長風呂
・激しすぎる運動
・暴飲暴食
お風呂はいいのでは?と思うかもしれませんが、熱めのお湯の長風呂は汗もたくさんかいて疲れやすくなります。
疲れるということは“気”が消耗されているということなのです。
あまり“~してはいけない”みたいなことは言いたくはないので、これらは少しだけ心に留めておいてあげましょう。
最後に
これから大寒に向けてさらに寒くなっていきます。
寒さもそうですが、インフルエンザやノロウイルスなどが流行る時期でもあります。
身体を温めてしっかり“気”を補って、病気知らず身体で寒い季節も楽しく過ごせますように。